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一野径子 –Michiko Ichino 20歳
私立大学文学部社会学専攻2年生
留学生のサポート
留学生を支援するボランティア団体に所属。高校時代の留学経験を活かしたいと思い、この活動を始めた。

支える 支えられる、その先にあったもの

私は留学生を支援するボランティアスタッフをしています。私が留学した時にも、現地の学生に支援してもらえて心強かったから、私も同じように日本に来た留学生に何かをしてあげたいなって思ったんです。最初は支援する側で、『支えてあげよう』っていう意識が強かったけど、活動を続けるうちに、実は留学生とともに成長している自分に気がつきました。常に感謝の気持ちを持って小さなことにでも素直にありがとうと言えるようになったんです。留学生を鎌倉に案内した時、私の経験や勉強していることを話してあげると、留学生がすごく喜んでくれたんです。ありのままの私の話があんなに人のためになるなんて驚きでした。彼らが帰る時に、「ありがとう!勉強になったよ!」と日本語で言ってくれました。私は、「こちらこそありがとう」と丁寧に返しました。これからも、どんな留学生との出会いがあるのかすごく楽しみです。

◆ボランティアをしようと思ったキッカケは?

自分も高校時代に1年間ニュージーランドに留学していたんです。そのときに支援してもらえたのがすごく心強かったから自分もしてあげたいと思ったこと、また自分の留学の経験を伝えて役立ててもらいたいなぁ、と思ったことからボランティアをはじめました。

◆留学生とは何をするの?

日本にきた留学生が日本でうまく生活できるように、1年間サポートします。具体的には、年に3回オリエンテーションをしたり、日本の高校生と交流するためのイベントを企画したり、ディスカッションをしたりしています。

◆留学生と触れ合うなかで難しいこと

はじめたばかりのころはとまどうことが多かったですね。やはり国によって文化が違うので、なんでそんな行動をするのだろう?と感じることもよくありました。でもそれによって今まで以上に外国に興味をもち、たくさん本を買って勉強するようになりました。そして壁に貼ってある世界地図をみて、前は地図上のものでしかなかった国がすごく身近に感じられるようになりました。

◆ボランティアをして変わった気持ち

自分の気持ちが寛容になりました。外国はやはり行動や意見など違うことが多く、いろんなものを見ていろんな経験ができるので、自分の受け入れられる幅が広くなったように思います。ほかのメンバーにも他人の意見を否定しなくなったね、と言われました。また、感謝の気持ちをもつことの大事さに気づきました。留学生は日本に来たばかりのころはもちろんひとりでは何もできなくて、わがままを言ったりすることもありますが、1年たったころには一人前に成長しているのです。それはホストファミリーをはじめ、たくさんの人たちの支えがあってのことなんだということを留学生が身をもって教えてくれているような気持ちになります。それを見ていると自分も周りの人に助けられて生きているんだ、という気持ちがわいてきて、自然と感謝ができるようになりました。そしてそれを気づかせてくれる留学生にもとても感謝しています。

◆留学生とのキャンプで号泣

3泊4日の、日本の高校生と留学生が交流するキャンプにスタッフとして参加したときです。最初はみんな人見知りをしてなかなか仲良くなれなかったのですが、3泊4日一緒に過ごすうちにどんどん笑顔が増え、最後には円陣を組んでみんなで「離れるのが寂しい」といって泣いていました。そのキャンプがきっかけとなって高校生が外国に興味を持ち、留学を決めた子がいたこともすごくうれしかったです。

◆この活動をしていて良かったなと思った瞬間

私は大学で英語を勉強しているのですが、それを使って留学生の力になれることがうれしいです。ただ勉強しているだけでは「何で勉強するんだろう?」とか「意味ないからやる気が出ない」とか思うこともあるけど、留学生と触れ合ったことで、勉強していてよかった!って心から思えたんです。外国のことにもより興味が沸くし、もっとうまくコミュニケーションとりたい!と勉強のモチベーションもあがります。留学生に笑顔で「助かったよ、ありがとう」といわれたときは最高に幸せです!