桑原沙織
笑顔が一番
学生や若手社会人を対象にした接客やコミュニケーションの研修を行う若手トレーナー。不登校の生徒を対象にした学習サポートも行う。


おもいっきりの笑顔でいると、自分もみんなも優しくなります。

「かわいくなりたい!」女の子ならみんな思うよね?私もそう。でも昔の私は自分の笑顔が嫌いだった。前歯が人より少なくてすきっ歯なのが気になって、うまく笑えなかったの。写真もすごく嫌いだった。でもある日、当時通っていた英会話教室のパンフレットに私の写真が掲載されることになったの。勇気を振りしぼって深呼吸して「ニッ」って思いっきり笑ってみたら・・・、出来上がった写真がすごく好評でね、「さおりかわいい!」ってみんなが褒めてくれた。それが自信になって、笑顔でいる自分が好きになったの。それから、はじめは意識的に笑顔で過ごすようにしてみた。そうしたら・・、人に頼ってもらえるようになったの。別に大したことしていなくて「おはよう」「行ってきます」そういう言葉を笑顔で言うようになっただけ。自分が笑顔でいることで、周りの人が安心してくれたり、明るい気分になるもんなんだね。

◆学生や社会人を中心にコミュニケーションの研修を行う沙織さん。笑顔が素敵な沙織さんですが、最初は自分の笑顔に抵抗があったとか?

前歯が一本足りなくて、すきっぱだから、笑って間抜けな顔になるのが嫌だったんです。自分の笑顔が嫌いでした。もちろん写真なんか大嫌い!!(笑)

◆今の笑顔になったきっかけはなんですか?
高校2年生のとき、当時通っていた英会話教室のパンフレットに私の顔が掲載されることになったんです。写真撮影のとき、カメラマンに「君のその顔は笑っていない!口をあけて笑ってみなよ」といわれて、勇気を振り絞って深呼吸して「ニッ」って笑ってみたんです。そして出来上がった写真が周りから好評で。「さおりかわいい!!」って言ってもらえたんです。

◆女の子は「かわいい!!」っていわれるとうれしいですよね。
そうなんです。「かわいくなりたい!」高校生の頃の私もそう思っていました。アムロちゃんの大ファンだったので、「アムロちゃんみたいにかわいくなりたい!」って思ってた。でも実際にはアムロちゃんみたいな顔にはなれない(笑)。歯がなくてもかわいくなりたいって思っていたときに、勇気を振り絞って「ニッ」と笑った笑顔が周りから「かわいい!!」って言ってもらえて、うれしかったですよ。

◆それからだんだん変わっていったということですか?
はい。それが英会話教室での出来事が自信になって自分の笑顔が好きになりました。なので最初は意識的に笑顔で居るようにしました。笑顔って不思議で、誰かが笑うと周りの人もにこにこしだすんです。私の笑顔を見て、友達も笑顔になるって素敵なことですよね。

◆沙織さんの変化に家族や友達は気づきましたか?
親からは「よく笑うようになったね」といわれました。友達からは自然と頼られるようになりました。確かに何かを相談するときに、最初から暗い雰囲気の人には相談するのって考えちゃいますよね。だからだと思います。でも一番私の変化に気づいたのは私自身です。中学生までの写真と高校二年生以降の写真が、全然違うんですよ。同じ人だとは思えないくらい。人って笑うのと笑わないのでは表情も全く違います。

◆沙織さんは、すごく人に気を遣える方なんですね。
たいしたことはしていませんよ。「おはよう」「いってきます」を普段よりも笑顔で言うようになっただけです。特に高校3年生の時は「おはよう」に気をつけていました。受験勉強の関係でみんな塾に通いだして・・・。そうすると学校の友達と関わる時間って本当に少なくなったんです。朝、教室に入る時間でさえとても大切に感じられました。だから「おはよう」って自分から笑顔でするようにしていました。自分が笑顔でいることで、周りの人が安心してくれたり、明るい気分になってくれたりするものなんですよね。

◆確かに、高校三年生って友達とかかわる時間がいっきに減ってしまいますもんね。
社会人になった今も気持ちは同じです。周りの人たちそれぞれと一緒に過ごす時間って実はすごく短い。でもその短い時間でも、自分と一緒に居る時間は楽しいものにしたい。そんな想いから、「ニッ」の笑顔を心がけています。

最後に高校生へメッセージをお願いします。
朝起きたら、おうちの人に「おはよう」っていってみてください。学校に着いたら友達に「おはよう」っていってみる。笑顔でいえたらもっといいんじゃないかな。そうすれば、自分もみんなもきっと優しくなりますよ。