さとちき
ストリートミュージシャン
ストリートファイターズ月間ランキングで、HY、サスケを抜いてトータルランキング1位獲得の実績あり。

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一歩前に踏み出せない人に送る応援歌。

「本当は自分は何がしたいんだ・・・」悶々としていた大学生活を送っていた2年生の時、溜まった気持ちが爆発して、2千円とギターと寝袋を持ち、東京から京都へ原付で旅に出ました。しかし静岡で早速お金がなくなりました。路上ライブでお金を稼ごうとしたけど甘く、もう限界かと諦めかけたその時・・・、とある人と出会いました。彼は家に泊めてくれてゆっくり話を聞いてくれた後、僕に向かってこう言いました。
「お前は何も考えてないな」。ハッとしました。一度描いた夢からも逃げ、学校からも逃げてきた僕は、今飛び出したこの旅からも逃げるつもりなのか?!これ以上、逃げてはいけない、と、「今」に向かい合ったその瞬間から意識が変わり始めました。そして、悪戦苦闘しながらも無事京都に着けた時、今までより一歩先に進めた気がしました。今はそんな旅で得た想いを胸に、一歩前に踏み出せずにいる人の背中をそっと押せる歌を届けて行くことが僕の出来ることだと思っています。

◆沖縄から東京の錦糸町までの路上ライブの旅とは、どんな旅だったんですか?
2006年の7、8月にテレビ朝日のストリートファイターズという番組で、CDの売り上げのみで沖縄から僕のホームタウンである錦糸町までの路上ライブの旅をしたんです。人と人とのつながりや、人のあたたかさというものを得ました。最近嫌なニュースとか結構多いじゃないですか。でもそれだけが全てではないと思うんですよ。僕は今回の路上ライブの旅でいろんな人と路上で出会うことができたのですが、本当にみんな温かく迎えてくれたんです。「世の中捨てたもんじゃない」って思いました。旅の最後に錦糸町でライブをしたんですけど、地元から、全国から、たくさんの人が集まってくれて。本当に嬉しかったです。自分の帰ってくる場所はココなんだなって思いました。旅をして本当に良かったと思える瞬間でした。

◆「はじめのいっぽ」という曲は、どういう想いが込められた曲ですか?
「一歩前に踏み出せない人に送る応援歌」ということがテーマになっています。これは、僕の活動の原点でもあるんです。僕が大学時代に感じた事を伝えたくて書きました。大学生のときに毎日、「自分がやりたいのはコレだったのか?本当は自分は何がしたいんだろう。何をしていいのかわからない」って悩んでました。でも自分は旅という「はじめのいっぽ」で変わることができた。自分も悩んでいたから、一歩前に踏み出すことの大切さを伝えたいという想いで歌っています。

◆さとちきさんの「はじめのいっぽ」はどんなものだったんですか?
もともと栄養士になりたくて大学に入ったんですけど、大学でやっていることと僕がやりたかったことが大分違ったんです。大学2年の夏にこのままじゃなにも変わらないという想いが爆発して。その時2000円が入った財布とギター、寝袋をもって錦糸町から原付で京都のおばあちゃんの家に向かったんです。この旅で何か変わるかも知れないって思って。でも2000円しか持ってなかったので、静岡の浜松でガソリンもお金も尽きちゃったんです。どうしようかと考えた末に、浜松の駅周りにストリートミュージシャンの人がたくさんいたので、「そうだ。ストリートライブをやろう!」と考えたんです。もちろん、そんなに路上は甘くなくて。お金もすぐ貯まるだろうと考えていたのはすぐに打ち砕かれましたね。3日間ほとんど何も食べれなくて。

◆そこで諦めて帰らなかったんですか?
もう限界かなって、交番でお金借りて帰ろうと思っていたら、某有名歌手のバックバンドをやっていた方との出会いがあったんです。その人に「おまえはやる気あるのか」「どうして座りながらやっているんだ」と言われて。その人の言葉が自分を変えるきっかけをくれました。結局その人の家にいってご飯まで食べさせてもらったんです。あまりの空腹で、おむすびを食べながら生まれて初めて食べ物を食べて泣きました。その人はこれからどうするかを一緒に考えてくださって。自作のCDを持って、路上ではなくバーに飛び込みで歌いに行ったんです。最初のうちは、お店の人に追い返されてたんですけど、お客さんに話しかけてやるようになったらうまくいくようになってきたんです。そんな風に少しずつ工夫を重ねていって。最後にはCDを40枚くらい買っていただくことができて。京都までの旅費が貯まったんです。その時が僕の「はじめのいっぽ」でした。自分が行動したことによって道が開けた。 自信になりました。 京都まで無事つけたときは本当に感動しましたね。浜松でのあの出会いがなければ、今の自分はなかったと思っています。

◆さとちきさんにとって出会いや縁っていうものは、どんなものですか?
出会いや縁は大切だと思っています。錦糸町でストリートライブをやった時も、沖縄からの路上ライブの旅でも、大学2年の京都までの旅の時も、人と出会いがあったから出来ました。人がいたから一歩前に踏み出すことが出来たんだと思います。そして「はじめのいっぽ」さえ踏み出せれば後の2歩、3歩は意外と簡単に踏み出せると思います。

◆最後に、高校生へメッセージをお願いします。
もし、周りに悩んでいる人がいたら「頑張れ」って応援するんじゃなくて、「強くなくていいから、そのままの自分でいい」って言ってあげて欲しい。ただ「頑張れ」って言うんじゃなくて、その人の顔が晴れるように「顔晴れ」って言って欲しい。そして悩んでいる人達に向かって「一歩前に踏み出せない人に送る応援歌」をみんなが歌えるようになればうれしいです。