中澤淳
家族の絆を守る
すでに働いている姉2人を持つ末っ子の大学生。岐阜県にいる両親と上京した3兄弟の絆をつなぐ一家の調整役。


いつもは話すことも少なくなったけど、誕生日だけは忘れずおめでとうって伝えます。

別に「誰かのため」とか、そういうのって俺にはないと思う。普通に学校行ったり、彼女とメシ食ったり、友達とゲームしたり、それだけで十分じゃん?でも彼女に言われて、「あっ確かに」と思ったことがある。考えてみれば、俺って家族の誕生日を絶対忘れずに祝う人なの。うちは5人家族で上に姉ちゃんがふたりいるんだけど、姉ちゃんたちはもう働いてて家を出ちゃってて。だからじゃないけど、家族の誕生日は自分がいちばん最初に祝ってあげるようにしてるんです。そしたら家族の皆もそれを目印に集まってくるでしょ。すぐにバラバラになってた家族が昔みたいにひとつになる。大したことじゃないよ、でもそれが俺の「誰かのため」。自然と「こうしたい」と思えることが「誰かのため」なんじゃないかな。

◆まずは自己紹介をお願いします。
普通の大学3年生です。実家は岐阜県で、もう働いている姉が2人います。上の姉は東京で働いているのですが、下の姉は去年までアメリカの大学に通っていました。普段は、学校の友達や彼女と遊んだり、バイトしたり、インターンしたり、最近は就職活動が始まったりで、自分なりに充実した生活を送っています。

◆中澤さんの家族はどんな家族なんですか?
僕の実家は、おみやげビジネスをやっていて、地方のマスコット的キャラクターを軸に色々な商品を販売しています。そんな経営者の父を持っているため、姉たちも僕も小さい頃から、色々な話を聞かされました。説教臭いだけじゃなくって、節目に大切なコトバをしっかり投げかけてくれるあたり、かっこいいなと思っています。

◆上京して感じたことはありますか?
姉2人が先に家を出ていて話を聞いていのですが、やっぱり大変だなって事もありますね。ご飯を作ったり、掃除をしたり、生活面はもちろん、精神的に1人っていうのは寂しい面がたくさんです。そして、下の姉はアメリカに留学をしていたので、会う機会も正月や夏休み位だし、上の姉も働いていて忙しそうで、お互いに何をやっているのかも、だんだん分かりづらくなっていました。

◆家族の絆は、やはり薄くなっていくものですか?
いえ。そこで、僕は「メーリングリスト(以後、ML)」というサービスを家族で使い始めたんです。MLは、電子メールを使って複数の人に同じメールを配送できる仕組みのことです。家族全員のメールアドレスを登録すると、新しくアドレスが発行され、そのアドレスにメールを送ると全員にメールが届くというものです。これを利用して、我が家では、「学校のテストが終わった!」、「アメリカでは竜巻が発生しました」、「仕事で大成功☆」などのメールがやり取りされ、実家にいる時よりも、もしかしたらお互いの事に興味を持った生活をしているかもしれません。

◆MLは使って家族に喜ばれた事はありますか?
やっぱり、誕生日の時の祝い方ですかな。僕から、何かあったよ!などのメールを、いつもは送る事も少ないんですけど、家族の誕生日の時だけは、誰よりも先におめでとうメールを打っていますね。すると、姉や両親たちもそれぞれのメッセージを送るので、誕生日の人は喜んでいますね。僕が送る事で、姉なども親の誕生日を忘れるという事態を免れる様なので、助かっているそうです(笑)

◆高校生へメッセージをお願いします。
特別に何かをしなくても、当たり前の事をきっちりやったり、ここぞという時にコトバにして気持ちを伝えるっていう事ができれば、それだけで誰かを喜ばせる事ができると思います。ここぞという時に、何かを言うっていうのは、もしかしたら父から学んだ事かもしれません。両親から学ぶ事って、たくさんあるかも。