大沢光慧
環境ボランティア
横浜市立大学 市立アマモ隊 GRASSY 所属。アマモという植物をふやし、東京湾を美しくする環境再生活動を、小中学生と共に行っている。

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問題だ!と思ったから、友達を集めて環境サークルを立ち上げました。

「アマモ」魚が卵を生み、小さい魚が生息し、「海のゆりかご」と呼ばれる海草。そのアマモが赤潮によって全滅した。私たちの海はどうなってしまうのだろう。想像するだけで怖くなった。けれど、私の地域では専門家・普通のおじさんが立ち上がり、アマモがある海を取り戻そうと活動している。私は、大学に入ってアマモ再生のサークルを学校で立ち上げた。サークルでは、アマモの成長に合わせて、中学生と一緒に活動している。私たちが出来ることは、小学校時代に学校の課外活動で参加した子たちが、中学になっても活動に参加できる場をつくる事。子供たちと集まると毎回、プチ同窓会の様になり楽しい。子供たちには、環境再生の仕組みとか難しい事までは分からないけど、「だって、海がきれいになったらいいじゃない」いう気持ちが確かに根付いている。私たちは、彼らが大きくなったとき、私たちの様に下の世代と一緒になって活動

◆まずは自己紹介をお願いします。
横浜市立大学理学部環境理学科の大沢光恵です。大学で「市大アマモ隊GRASSY」というサークルで、中学生たちと地元の海の環境再生活動を行っています。

◆学校ではどの様な勉強をしていますか?
環境についてや、理科の勉強をしています。生物人体生理学では、自転車を20分こいで、指先から血液を採り、乳酸という物質がどれだけ血液に含まれているか調べる実験などを行います。昔から社会が苦手で、理科の実験が好きだったんです。

◆いまの大学を選んだ理由
実は私、高校卒業後にはフリーターになろうと思っていたんです。そして一浪中、歯医者の受付のアルバイトを始めたんです。バイトでは、お年寄りの方が多く、名前を覚えてもらったり、色々な話が聞けて凄い楽しかったんです。そんな中、漠然としたイメージから履修案内をみてるうちに、環境のことをやろうと思ったんです。大学入学前から関わっていた、再生会議の人々の想いや活動をみて、じぶんも何かできたら、と思って大学で環境に関する勉強をしたいなって。そんな感じで大学を決め受験しました。

◆アマモって何ですか?
海草の一種。ニラの色を薄くした様な植物で、種で小さい花も咲きます。波をおだやかにするので、アマモ場は、魚が卵を生み、小さい魚の生息地となっています。「海のゆりかご」とも呼ばれています。

◆どんな活動をしているのですか?
活動は、アマモ場再生会議のイベントに参加することがメインです。アマモ場再生会議は、地域のの企業、大学、研究機関、小・中・高校、漁業関係者、一般人など多様な人たちが関わってアマモ場を再生する活動を行っていくための場所です。そこで、私たちは、中学生と一緒に活動しています。小学生の時に課外活動の一環で活動に参加した中学生が、小学校を卒業した後も活動に関われる場所を作りたいと思い、彼らと行っています。中学生たちとは、アマモの種の選別、苗床作り、移植など、アマモの成長とあわせ、主に日曜に集まって活動しています。また、ふれあいセンターという施設で、水槽の観察もしています。

◆何でサークルを立ち上げようと思ったのですか?
私の近所の海である時、赤潮によってアマモが全滅しました。今まで、環境問題と聞いても実感があまりなかったのですが、自分たちの海の自然が失われた事で、これからの海はどうなってしまうのだろうと恐くなりました。そこで、私と友達は、金沢八景東京湾アマモ場再生会議という活動に参加しました。けど、自分たち以外は、年代が上の人ばかりで、充実した活動だったんですけど、何だか居場所がなくって。それなら、学校の友達を集めてサークルを作ればいいんじゃないかと思って立ち上げました。

◆活動の中で印象的だった出来事はありますか?
海浜清掃をしていた時の事です。浜辺に、散歩中の子連れのお母さんがやってきて、「なにしてるんですか?」と聞かれ、ゴミがたくさんで海が汚れているんですと説明すると、「お母さん、ちょっと少し海きれいにしてくるからね」といって一緒になってゴミ拾いを手伝ってくれました。アマモの事とか、海がどれだけ汚れているか分からないと思うのに、「だって、海がきれいになったらいいじゃない」と言って、こどもに話しかけながらゴミを楽しそうに拾っていました。こうやって皆が、当たり前の気持ちを大切に、素直に行動できる事が大切なんだなーと思いました。そして、こどもに行動で大切な事を教えるそのお母さんは素敵だなとちょっと感動。

◆環境活動で大切な事って何ですか?
続けていくこと。さらに、自分たちがやり続けることよりも、世代を超えて当たり前の事として続けていく事。次の世代の子たちが過ごす環境が少しでもよければいいな、って思っています。

◆やっていて楽しいなって思ったとき
子どもたちとの交流会のとき、久しぶりの再会でわいわいし、プチ同窓会の様になります。環境再生を通して、子どもたちにとって世代を超えた交流の場になっているんです。その子どもたちが、また下の世代の子どもたちとこういう感じで活動をしてくれたらいいなと思いつつ、楽しくやっています。